大会間近、校内の階段ダッシュで捻挫。(陸上、中1男子)
新潟では冬期間、屋外で走られないことが多く、階段ダッシュは大事なトレーニングの一つ。でも狭いところを複数の部が走るので、何かと大変です。
陸上大会を十日後に控え、階段ダッシュの真っ最中、踊り場で野球部の一団を追い抜こうとした際に滑って左足を捻挫しました。
スポーツでの捻挫は、圧倒的に足首を内反して起こるのが多いのですが、今回は外反。
四年ほど前、小学生の時にも足を傷めましたが、当院ですぐに回復したことをお母さんが思い出し、メールで予約されました。
来院時は捻挫して五日目でしたが、しっかり足をついて歩くことが出来ず、ベッドに座った状態でも足底を床につけると痛みで顔を歪める状態でした。
しかし腫れや内出血の様子は見られず、熱もありません。外側の踵~くるぶし下~甲の広い部分に触れるだけで痛い圧痛があります。
「来週の大会に間に合いますか?」と聞かれましたが、練習はともかく試合は難しいかな、という印象。
「骨折はないと思いますが、レントゲンは撮ったのですか?」と聞くと、
「いえ、初めからこちらに来るつもりでしたので、医者には行っていません」とお母さん。
おっと、これは責任重大ですね。よし、信頼に応えなければ=3
まず、広い範囲の圧痛を取らないと先に進めません。
時間を掛けて圧痛を無くします。
次に関節のズレの痛みを確認しながらそれを調整。治療後は歩いてもつま先立ちしてもも痛みなし。
大会に間に合わせたいので、翌日も予約。
翌日は普通に歩いてきたので、私も一安心。
痛みを確認すると、つま先立ちでちょっと痛みを感じました。通常は動作時のズレを調整するのですが、(もしかしたら)と閃くことがあり、まず最初に患部と全ったく違う、ある部分を調整してから痛みを確認してみます。
すると、つま先立ちしても痛くない! これは凄い! わずか30秒足らずで捻挫の後遺症とも言える痛みが消えました。
残った時間は、試合でベストを尽くせるよう、全身の調整となりました。
全ての治療後は、連続ジャンプしても問題なし。
良かった、大会に間に合いましたね。がんばって下さい!
○余談
あまりにも劇的に回復したので、顧問の先生が「どこの病院へ行ったのか?」と聞いてきたので、(怪しまれたのかな?)と思っていると、先生も痛いところがあるらしく、自分が行きたいから教えてくれということだったとか(笑)
生徒の紹介で先生が来るのも、ほほえましい話ですね。まだ連絡ありませんが(笑)